Q&AQ&A

Q1QUESTION

10年ほど使用しているSOG制御器(ODG-S1A形)を使用しているが、
テストボタンを押して開閉器をトリップさせようとしたが、開閉器は開放しなかった。
なぜ開閉器はトリップしないのか?

A1ANSWER

3つの要因が考えられます。
(1)SOG制御器に制御電源が供給されていない。
(2)SOG制御器に不具合が考えられる。
(3)開閉器本体に不具合が考えられる。

(1)についてはSOG制御器のP1,P2端子に制御電源が供給されているかご確認ください。
(2)については開閉器関連技術資料に掲載しております「不具合時のチェック項目」のODG-S1A形をご覧いただき、
SOG制御器側のチェック項目をご確認ください。
(3)については開閉器関連技術資料に掲載しております「不具合時のチェック項目」のODG-S1A形をご覧いただき、
開閉器側のチェック項目をご確認ください。

 上記のチェックをすることで、どちらに不具合があるのかが判定できます。

Q2QUESTION

避雷器(LA)内蔵形開閉器のメリットはあるか?また、デメリットもあるか?

A2ANSWER

メリットについて
 開閉器の保護に関して、LAの接地と開閉器の接地を同一にすることで、
開閉器の高圧回路と開閉器の外箱間にかかる雷サージ電圧はLAの制限電圧(33kV以下)のみとなり、
開閉器の絶縁耐力60kVより下回るため、負荷側高圧回路を含めて、開閉器の保護ができます。
 また、電柱上にLA及びその他付属機器(DS,PC等)を設置するスペースを確保する必要がなく、
装柱美観性が向上し、尚且つ、取り付けと配線工事費等が低減されます。

デメリットについて
 開閉器にLAが内蔵されたものは、そうでないものと比較すると高価になりますが上記のメリットにより、
相殺されると考えます。

Q3QUESTION

LAを内蔵した開閉器の接地線サイズは?また、そうでないものは?

A3ANSWER

LAを内蔵した開閉器の接地線サイズは14mm2です。結線方法は取り扱い説明書をご確認ください。
LAを内蔵していない開閉器の接地線サイズは5.5mm2です。結線方法は取り扱い説明書をご確認ください。

Q4QUESTION

3年に1度定期点検を行っている。3年前には問題なかったが、今回の定期点検時にSOG制御器(ODG-TF1形)の動作試験を行ったところ、最小動作電流試験の動作値が±10%以内に入らない。

A4ANSWER

2つの要因が考えられます。
(1)開閉器に不具合が考えられる。
(2)SOG制御器に不具合が考えられる。

(1)について開閉器関連技術資料に掲載しております「不具合時のチェック項目」のODG-TF1形をご覧いただき、 開閉器側のチェック項目をご確認ください。
(2)について開閉器関連技術資料に掲載しております「不具合時のチェック項目」のODG-TF1形をご覧いただき、 SOG制御器側のチェック項目をご確認ください。
上記のチェックをすることで、どちらに不具合があるのかが判定できます。

Q5QUESTION

SOG制御器(ODG-S2A)の動作試験(動作時間特性)を行ったところ、開閉器は開放するが動作時間が測定できない。ストップ信号入力は、開閉器へのトリップ電圧(Va-Vc間)で測定している。なぜ動作時間が測定できないのか。

A5ANSWER

方向性SOG制御器の3機種(ODG-S2A形とODG-TF1/TB1形とODG-S3形)は、引外し回路の断線監視機能があります。この機能は開閉器内部のトリップコイルを含めた引外し回路の断線故障を検出するためのもので、引外し回路に常時微弱電流を通電しています。従って、SOG制御器の端子(Va-Vc)間に見かけ上のトリップ電圧(DC140V)が常時出力しています。今回の試験方法ではトリップ電圧の有無をストップのトリガとしたために動作時間が測定できなかったものであります。当該3機種の動作時間特性試験に於いては、ストップトリガには無電圧接点である地絡警報接点をご使用いただきますようお願い致します。

Q6QUESTION

SOG制御器(OR-SOG-A形 1986年製)の故障表示ランプが消灯している。正面パネルの注意書きには、「故障表示灯が消えている場合、電源の確認及び試験押釦を押してVa、C端子間のトリップ電圧を調べてください」と記載してあったため電源を確認したところ、電源電圧には異常はなかった。SOG制御器の故障か?

A6ANSWER

1986年当時の弊社製SOG制御器は、制御回路故障表示が点灯している状態で、電源が正常に印加されていることを示すようになっており、電源が印加されていない、または電源電圧が85~120Vの範囲に入っていない、もしくはSOG制御器の回路故障の場合に消灯致します。今回の製品もランプが消灯していることから前述のような状態が考えられますが、試験押しボタンを押していただいてVa-C間にDC140Vの電圧が出力され、地絡故障表示が表示されれば、単にランプの球切れと考えられます。
このランプは、ネオンブラケットタイプを使用しておりますので、寿命には限りがあります。

Q7QUESTION

開閉器がVT(制御電源用変圧器)内蔵形のSOG制御器の試験を行う場合、試験器の電源は発電機を使用するため、結合試験の動作時間が取れない。SOG制御器の電源(開閉器内蔵VTの二次出力)にオムロン製MY形補助リレー(コイル定格10mA)を使用して接点を取り出すことは可能か?

A7ANSWER

VTの定格容量は25VAですので、基本的にSOG制御器以外に負荷を接続することを避けてください。容量の大きな電気機器(試験器、電動機器等)を接続して使用した場合、容量不足となりVTが焼損します。
オムロン製MY形補助リレー程度であればご使用可能と思いますが、接続時の短絡等の懸念もありますので、出来るだけ避けていただきますようお願い致します。VT内蔵形の開閉器で、開閉器の開極までの時間を測定する場合は、試験器にもよりますが一般的な試験器には接点端子部に、無電圧のa/bと有電圧のトリガ設定がありますので有電圧に設定していただき、トリガ用電線をSOG制御器の制御電源(P1,P2)に接続してください。この結線をすることで開閉器が開放しSOG制御器の電源(VTの二次出力)が0Vになったときが開閉器の開極トリガと解釈することができます。

Q8QUESTION

SOG制御器(LGD-28D形 1994年製)の定期点検を行ったところ、SOG制御器のテストボタンでは開閉器は開放するが、試験器から電圧、電流を課電しても最小動作電圧試験、最小動作電流試験、位相特性試験、動作時間特性試験とも不動作だった。

A8ANSWER

2つの要因が考えられます。
(1)開閉器に不具合が考えられる。
(2)SOG制御器に不具合が考えられる。

(1)について開閉器関連技術資料に掲載しております「不具合時のチェック項目」のLDG-28形をご覧いただき、開閉器側のチェック項目をご確認ください。
(2)について開閉器関連技術資料に掲載しております「不具合時のチェック項目」のLDG-28形をご覧いただき、SOG制御器側のチェック項目をご確認ください。
上記のチェックをすることで、どちらに不具合があるのかが判定できます。

Q9QUESTION

ポータブル電源を用いてSOG制御器の特製試験を行ったところ、特性値が判定に収まらない。又は、動作しない。

A9ANSWER

ポータブル電源をSOG制御器の特性試験時の電源としてご使用される場合、
出力波形は必ず正弦波(純正弦波)が出力される製品をご使用ください。
下図の修正正弦波短形波が出力されるものを使用した場合、
不動作,測定毎に値が変化するなど特性値が正しく得られない場合があることを確認しております。